2014年1月31日金曜日

シックハウス問題③

長井です。


今、住宅は性能向上が顕著です。
省エネ性能が上がり、
気密がしっかりとられた住宅が多くなりました。
これから、さらにこの流れが進み、
省エネ住宅が普及します。


以前のような隙間の多い家は、
冬場、お風呂に入りに行くにも勇気が必要です。
ただし、かわりに外と中との空気の入れ替えは、
自然に行われていました。


気密性の高い家は、
そのような空気の入れ替えが期待できません。

生活空間の空気は必ず汚れますので、
新鮮な空気を取り入れ、汚れた空気を排出する別の
方法を考えなければなりません。


前回書いた、
2003年のシックハウス対策による
建築基準法の改正。

化学物質規制とともに、重要な改正がありました。

それは、『換気設備』です。



全ての建築物に、
機械換気設備の設置が原則義務付けられました。



性能が向上すればするほど、
室内の空気質にも別の配慮が必要になってきます。

機械式であるか否かは問いません。
常に室内空気を新鮮にし続けることが重要です。





2014年1月29日水曜日

シックハウス問題②

長井です。


シックハウスの話の続きです。


1990年代より本格的に問題になった
シックハウス問題ですが、
国でも対策が進められています。


2003年、
国は、その対策を目的として
建築基準法を改正しました。



まず一つ目の要点として、
一部の化学物質に規制を加えると共に、
建材に使用の化学物質の量をランク付けし、
使う量に対し面積による制限を加えました。


この改正により、
シックハウスに対し、
一定の対処ができたように思われますが、
問題も多々あります。

・規制を受けた化学物質はごく一部に過ぎないこと。
 

化学物質は何万種類もあるといわれています。
規制を受けた物質はわずか13物質。

建材によっては、規制を受けないほかの物質を添加
している場合もあり、
化学物質対策としては不十分であること。

・F☆☆☆☆には使用制限がない。
一番規制の厳しい等級であるF☆☆☆☆の建材。
こちらには使用制限がありません。
すなわちいくら使っても良いということ。

当然、
使う量が多くなるほど放散量も
上がってしまうということになります。


規制があれば、抜け道もある。
法規とのいたちごっこが続いています。









2014年1月28日火曜日

新春セミナー、素晴らしい講演でした

長井です。

前回から、ちょっと話が横道にそれますが

当社は、
「住宅産業塾」という
住宅ビジネス研究会を運営しています。


毎年、1月には新春セミナーを開催。
様々な業種のゲストを招き、
その年の方向性に対する提言を行っています。



今年も23日に開催し、
120名もの方々にご来場いただきました。
今回は、
ゲストとして『いすみ鉄道』の社長でご活躍中の
鳥塚亮さんをお招きしました。


ローカル線は廃止の危機にさらされています。
収入を上げるには、まず売上=乗客を増やす
ということを考えるのが普通です。

しかし、今は車社会。
ドアtoドアで移動できる交通手段が主体です。

日常の移動手段としての需要が落ちつつある中で、
「乗って残す」というのは非常に難しいことです。
当然、沿線の住民数の影響を受けるものでもあります。

そこで、鳥塚さんは発想を転換されました。
「乗らなくても良い。」
住民の足としての鉄道から、
観光資源として、
話題を仕掛ける。
今では、全国から人が集まるような、
いわば「いすみ鉄道」ブランドをつくりあげられました。

できないではなく、できることを考える。
そこから発想の転換が生まれるんですね。


講演を聴いた方の中には、
「泣いてもうた。」
と語る方もおられました。


ここまでの反響を呼んだセミナーは
記憶にありませんでした。

鳥塚さんの思考、
参考にしなければなりませんね。













「できないよりも、できる理由を考える。」

2014年1月20日月曜日

シックハウス症候群は今でも起こりうる?

長井です。

1990年代、
シックハウス症候群という言葉が生まれ、
一部社会問題となりました。

シックハウスとは、
簡単に言いますと、
主に、住宅建材などに含まれる
化学物質が原因で発症するもので、
頭痛や吐き気など、様々な症状があらわれます。

やっかいなのは、いったん発症すると、
完全な治療方法というものは無く、
反応の原因となるものを、
できる限り除去することが第一となります。

今は、建材において国の規制もあり、
シックハウス症候群は、
沈静化しつつあると思われていますが、
そうではありません。



今は、あらゆるところに化学物質が使われ、
化学物質に囲まれた生活をしています。

化学物質から完全に逃れる生活は
大変難しい世の中です。
では、どうすればよいのでしょうか。



次回はその点を考えてみたいと思います。




いやし健康増進住宅研究会HP
http://iyashironosumai.com
住宅産業塾HP
http://jyutakujuku.co.jp

2014年1月18日土曜日

春の声

長井です。

とある大学へ伺う道中。







写真ではわかりにくいですが、
梅のつぼみが膨らんでいました。
 
 
まだまだ極寒の東京ですが、
早いものですね。










2014年1月17日金曜日

結露について

長井です。

今のような寒い時期の朝、
窓はこうなっていませんか?













これは結露現象です。

たとえると、冷たい飲み物を入れたコップの表面が、
汗をかいたようになるのと同じ現象です。


我が家は古いマンション。
サッシも当時のままなので、
この時期、朝は結露で外が見えない状態です。


空気との関連でいえば、
結露はカビの最たる原因です。

カビが繁殖することで、
健康を害してしまう、という懸念もあります。
(子供は指で絵を描いたりなど、喜んでいるようですが・・・)


この時期、健康管理の一項目に、
結露対策も入れていただきたいと思います。
放置せず、朝には結露をふき取ることも大事ですね。






いやし健康増進住宅研究会HP
http://iyashironosumai.com
住宅産業塾HP
http://jyutakujuku.co.jp






2014年1月15日水曜日

健康と論語と人間学

長井です。


先日、研究会でお世話になっている
樫野紀元先生が来社されました。

樫野紀元先生は、
建築工学の分野がご専門で、
現在は建築社会学者でありながら、
論語研究を中心に『人間学』を実践されている方です。

先生によれば、
論語は人生を悔いなく生きるための羅針盤。
生きる指針となるヒントがたくさん込められているそうです。

健康をテーマに活動していて、
とみに感じるのは、
健康は『肉体』的なものも大事ですが、
それ以上に『心』の面の健康が大事であること。
肉体の健康も、心の健康に左右される面が大きいということです。

心の健康を満たすには、
やはり『人間力』を向上させる必要があるということでしょう。


最近、樫野先生は、
NPOミレニアム教育・環境研究普及協会(MEE・紀元塾)
を立ち上げられ、
本格的に、人間力向上のための活動をされるということで、
その相談でご来社されたわけですが、

いやし健康増進住宅研究会でも、
先生の取り組みを応援するとともに、
今後、色々な形で連携していきたいと思っています。

MEE・紀元塾HPは
http://www.kigenjyuku.jp/



いやし健康増進住宅研究会HP
http://iyashironosumai.com
住宅産業塾HP
http://jyutakujuku.co.jp






2014年1月10日金曜日

早稲田ハウスさんのHPがリニューアル

長井です。

先日、千葉県松戸市の会員「早稲田ハウス㈱」さんのHPが
リニューアルオープンいたしました。


リニューアルデザインの方を身内で担当させていただきました。
健康住宅専門店のイメージに合わせ、木を地調とした
さわやかなイメージになっています。

自社で更新できるシステムでつくられたHPですので、
これからの変化が楽しみですね。

1月19日、「リフォーム見学&おはなし会」があるようです。
実際の体験談を聞くのが一番です。

地域の方は参加してみてはいかがですか?


早稲田ハウスさんのHP















2014年1月9日木曜日

「ヒートショック」をご存知ですか?

長井です。


最近、寒さが厳しいです。


今の時期、仕事から帰った時に、
一番に行いたいのですが、
勇気を出さなければならないこと。


それは「お風呂」。です。


現在のところ、
我が家は脱衣・風呂場共に目立った暖房設備がなく、
風呂に追い焚き機能もないため、大変寒いのです。

そのため、熱いシャワーを浴びて済ますのですが、
おそらく心臓にも負担をかけているところだろうと思います。


さて、
「ヒートショック」という言葉を聞いたことはありますでしょうか。
まさに今の時期が、一番多い季節です。
「ヒートショック」とは、急激な温度変化により体が受ける影響のこと。

日本では、浴室における「ヒートショック」による心肺機能停止が多く、

約17000人。もいるそうです。


また、それを月別で見ると、
1月が一番多く、一番少ない8月に比べ、

なんと11倍

にもなるそうです。

入浴時の温熱環境には気を付けたいところです。





まずは、脱衣場の暖房設備を考えよう・・・



2014年1月6日月曜日

あけましておめでとうございます

長井です。


あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い申し上げます。





















本日が仕事始めの方も多いと思います。
今年は地元のこじんまりとした神社にて。


正月明けは、体調を崩し寝込んでしまい、
改めて健康の重要さを身に染みた年初めでした。


私たちは、健康住宅を追求し続け、今年で11年目を迎えます。

今、空気を良好にし、
肉体的健康をもたらす住まいづくりに関しては技術・指針が備わっています。

今年はそれを、明確に『伝える・伝えられる』ものにしてまいります。
それとともに、『医食住』にかかわる先生方の協力を得、
健康住宅のさらなる深化を進めてまいります。



今年が皆様にとって良い年であることを祈念いたします。