2015年11月30日月曜日

健康寿命と認知症対策②


長井です。

















私たちが認知症との関係を重視するのも、




その体験からきています。














弊社会員さんが「いやしろの住まい」の仕様で




デイサービスの施工をされました。




そこで認知症の症状改善体験をされる入所者の事例が多くみられました。


















あくまで仮説ですが、良い環境で過ごすことで五感を呼び覚まされ、




結果、脳にも刺激が与えられるのではないか?ということです。


















たとえば、床。




無垢の床は触り心地に温かみがあり、


心地良いものです。




直接足で踏みしめることで、


決して人工建材からは感じられない、


同じ生物として感じ取れるものがあるのではないでしょうか。




足は第二の脳ともいわれます。


無垢の木が、


足先から感覚に刺激を与えることに貢献するのでしょう。


















そして、空気。




前述のデイサービスにて、




盲目のご入所者が初めて足を踏み入れた時、




目が見えなくともあたりを見渡す表情をされ、




「なんて良い環境なんだ。ここが第二のわが家になるんだね。」




語られたというエピソードは、印象的でした。




気持ち良い環境で、




五感が呼び覚まされるのかもしれませんね。







このデイサービスでは、




トイレのニオイも残らず、




スタッフからも働きやすい職場として好評でした。



















繰り返しになりますが、




身体が健康であっても、




脳が健康でなければ元も子もありません。






















環境が認知症に与える影響の大きさ、




そして認知症が日本の将来に与える影響の大きさを認識し、




健康と住宅の関係から、




認知症を予防する、そして改善する環境について、




研究を進めたいと思います。

2015年11月29日日曜日

素晴らしい30周年記念式典でした!

長井です。










本当に感動し、温かい気持ちになった式典でした。
























京都の会員さん㈱HORI建築さんでは、


創業30周年を迎え、記念式典がおこなわれ、


参加させていただきました。






ホームオーナーさんの挨拶、


そして、HORI建築30年の道のりを


映像で振り返りました。


長くもあり、厳しくもあった「道」


堀社長の家族愛、社員愛、そして地元愛を感じ、


とても温かい気持ちになりました。










そして社員さん表彰。


ベテランの方の「感無量!」の一言に


凝縮されていたと思います。


社員さん、協力パートナーの方々、


これほどに強い心の繋がりがある会社は、


本当に珍しいほどだと思います。










やはり、企業は「心」が重要だと、


改めて感じました。
























事業継承、そしてこれからも続く「道」。


HORI建築さんの発展を、


この場を借りてお祈りいたします。

















健康寿命と認知症対策

長井です。
















突然、深刻な話をするわけではありませんが、、、










認知症患者は、


全国で462万人(2012年時点)と推計されています。












今後も増え続け、


2025年には700万人になるともいわれています。












10年で1.5倍のペース、


65歳以上の5人に1人以上が認知症になる計算です。




いやはや恐ろしい話ですね。














いくら身体が健康であっても、




脳がしっかり働かなければ、


身体活動も精神活動も滞ってしまいます。












住宅で健康を語るのに、


認知症に対してどう考えるか、




外せないテーマなのではないでしょうか。


















誰もが認知症になる可能性があり、


年齢、遺伝などと共に、


環境・生活習慣が要因となります。










以前、


油が認知症の原因の一つであることを、




脳科学専門医の山嶋哲盛先生のお話を通じ紹介しました。










医・食の分野から、


認知症に対する研究が進んでいます。
















しかし、もちろん食だけではありません。




住宅そのものも、


認知症に大きく影響を与えている可能性があることを




知っていただきたいと思います。




















しばらく、その点について書きたいと思います。







2015年11月22日日曜日

JHBS出展しました!

長井です。






少し間が空いてしまいまして、


申し訳ございません。








18~20日の3日間。


東京ビックサイトにて開催された、


建材関係最大のイベントである


JHBS(ジャパンホームビルディングショー)に出展し、


無事終了しました。








多くの関係者様、初めての方と


お会いさせていただくことができました。










色々工夫をしたつもりではありましたが、


わかりにくいところがあったかもしれません。








やはり、アンモニアを消す実験、


ホルムアルデヒドを除去する実験、


植物の生育実験


色々な実演をしたことで、


興味を持っていただけた方もおられました。












このように、


皆さんとふれあえる機会は


継続的に設けていきたいと思います。


ご来場いただいた方、ありがとうございました。





2015年11月4日水曜日

国民医療費と健康と住宅

先日、2013年の国民医療費が前年度より2.2%増えて初めて40兆円を突破し
たと発表されました。一方、窓口負担額は、自己負担の軽い高齢者が増えたこ
とで11.8%と減少の一途をたどっています。この数値は10年前より3%減
少していますが、国の負担、いわば現役世代の負担が増え続けていることを意
味しています。

現役世代はこれから減少の一途をたどり高齢者が増え続けていくことを考える
と、医療保険制度を含め、今のような状況は長く続かない、続けられないこと
は自明です。消費税が10%となっても、この問題に対しては焼け石に水で、
抜本的な改革が必要です。すでに長年この問題は議論されていますが、負担額
の引き上げは反発が強く、このような痛みを伴う改革について、具体化は進ん
でいないようです。

国が国民の健康を守るという図式が崩れつつあるなか、必要なのは自分で健康
を守る、維持増進していく、という発想です。国民一人ひとりが健康で、医者
にかからないことが、一番の解決策にもなります(医療・製薬関係に従事され
る方にとってはマイナスかもしれませんが)。

政府は、「健康寿命」の延伸を国家戦略として掲げています。国を挙げて「健
康寿命」を伸ばそうという動きのなかで、住宅業界でも、住宅の高断熱化の話
題を中心に健康寿命を伸ばすための研究が進んでいます。性能の向上は一面で
あり、やるべきことは多々あります。今、健康概念そのもの体系化に取り組ん
でいますが、あらゆる分野が健康と住まいと暮らしにつながっていることを改
めて認識させられました。

将来の日本のためにも、個々人にとって、あらゆる業界、住宅業界にとっても
重視せざるを得ない"健康"を、これからも追求していきたいと思います。