長井です。
“健康住宅”であることを特長にあげる企業が、
本当に多くなったと感じます。
もちろん、それを謳っていなくとも、
住まいが健康を害するものであってはならないことは、
言うまでもありません。
それを超えて、
“健康”が改めて大きなテーマとして、
業界で認識されるようになった。
ということだと思います。
1990年代、シックハウスが話題になっていたころ、
化学物質の問題を中心に、
住宅において健康が注目されるようになるとともに、
自然素材が使われるようになりました。
今では、自然素材は広く浸透し、
ある意味、
どこででも使っている(中身は別ですが)という状況になりました。
さらに現代。
断熱性能を高めることが健康リスクを下げる、
という話が業界で盛り上がりを見せています。
健康住宅=高性能住宅
といった図式も見られます。
もちろん、
断熱性能も、
自然素材も、
様々な工法も、
それぞれにおいて効果的ではありますが、
あくまでも技術の一つ。
健康住宅といえるには、
具体的に、どのように健康に貢献するかを
しっかりと考える必要があります。
それは、一技術などでもたらされるものでなく、
全体を俯瞰してみることが必要です。
そのため、
健康を分析して体系化する取組みを
昨年から行っています。
これをやってみると、
健康がいかに幅広く、一義的でない概念であるか、
よくわかります。
健康を概念から分析し、
それを住まいに落とし込むことができれば
今までにない、
本当に、健康貢献できる“健康住宅”に、
取り組むことができるのではないか、
と考えています。
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