2015年4月30日木曜日

健康住宅はお客様に伝わるか?

健康住宅が一つのテーマとして一般にも認知されるようになり、健康要素が盛
り込まれていない住宅商品を探す方が難しい時代となりました。

しかし、その伝え方は様々です。そもそも、健康は一義的なものではありませ
んし、お客様にとって具体的イメージが掴みづらいものですので、実際に健康
住宅の魅力がお客様に伝わっているかという点が問題となります。

話は変わりますが、先日、弊社主催の勉強会で、営業をテーマに勉強会を開催
したところ、社長の想いを継続的に発信し続けることが重要であるという話が
ありました。

「健康」に対するこだわりも、社長の想いの一つに含まれます。住まい手に健
康で幸せな暮らしをして欲しいという願いから、健康に配慮した住まいづくり
をされているのだと思います。

それをお客様に伝える鍵は二点あります。まずは、健康住宅の背景として、会
社・社長の理念があり、健康住宅に取り組むことが必然であることを一貫した
ストーリーとしてわかりやすく理論構築すること。そして、健康住宅だという
ことが“お客様ご自身”にどのようなメリットがあるのか、をお客様に具体的
にイメージしていただけるようにすることです。

この二点を効果的に伝えられるのは、HO(ホームオーナー)邸案内でしょう。
体験者・住まい手の声として直接第三者を通じて伝えることができますし、お
施主様自身が理解している会社のことをお話ししてくださるでしょう。HO様
邸案内は、営業段階のできるだけ早期に行うべきでしょう。

さらに、自社・商品特長を紹介する各媒体も常に“お客様自身のメリット”を
意識して制作する必要があります。(科学的な)理論や第三者のお墨付きは、そ
れを補強するものとしてやはりあった方が良いでしょう。

健康住宅に限った話ではありませんが、こだわりを持つほどに“伝え方”に配
慮することが必要です。せっかくのこだわり、お客様にとっても腑に落ちてい
ただきたいものですね。

2015年4月27日月曜日

良い家の基準

長井です。



先日、会員企業の社長さんとの懇親会では、
「睡眠」の話で盛り上がりました。


ある社長さんからは、

「帰ってから仕事をしようにも、
家に帰ると気持ち良くなって、
すぐ眠くなってしまうのが悩み」

という話があり、皆さん納得の表情。



別の社長さんも、

「家族から、なんでそんなに良く眠るの?」

と言われてしまうくらい、
帰ると寝てばかりだそうです。



翻って、現代生活では、
「睡眠」に悩む方が非常に多いようです。

睡眠関係の書籍は続々と発刊されていますし、
関連グッズも、色々なものが売られています。



社長さんたちの話にもあるように、
住宅に関する立場から言えば、

睡眠ノウハウやグッズも良いですが、
『寝る環境』がもっと大事です。

という事を伝えたいと思います。


良い空間であれば、
心身が癒され、副交感神経が優位となり、
α波が強調されるようです。


但し、家で仕事をしたいという場合、
あまりに快適な環境をつくりすぎるのは、
考えものかも知れません(笑)





2015年4月25日土曜日

風邪をひいてしまいました

長井です。




親子ともども気管支が弱いそうで、
風邪をひくと重症になりやすいのが困りものです。


そのような時、いつも思い起こされるのが、
昔、あるお施主様にご入居体験取材に伺った時。
何気なくご主人さんが、
「そういえば、今年一年誰も風邪をひいてないよな」
とお話しされたことです。

特に、子供さんのおひとりは、
入居前まで喘息であったというお話でした。



当時は、淡々と伺っていましたが、
そのご家族は老若男女9人の大所帯でした。


子供さんは学校や保育園の集団生活のさなか、
色々なものをもらってきます(ウイルスも)。


子供をふくむ9人家族で、
一年間誰も風邪をひかなかったことは、
良く考えてみると相当珍しいことかもしれません。



伺った「いやしろの住まい」のそのお宅は、
開放的な間取りで自然の風も心地よく、
気持ちの良い家であったことは間違いありませんでした。



家が「健康」にどれだけ役に立っているかはわかりません。
しかし、影響を与えている可能性がある以上、
健康に配慮した、そのような家に住みたいと思います。










2015年4月22日水曜日

アトピー性皮膚炎は最近対策が有効?

長井です。




偶然目にしたニュースです。


アトピー性皮膚炎について、
皮膚の細菌群を正常にすることが有効で、
新しい治療法の可能性があることを、
慶応大学とアメリカのチームが発表しました。


実験では、最近を退治する抗生物質で、
皮膚炎の発症が抑えられ、
抗生物質の投与をやめると再び発症したことで、
黄色ブドウ球菌と皮膚炎との関連性がみられるとのこと。



ピロリ菌と胃癌の関係のように、
細菌が病気の原因であったということは、
色々と研究されていますね。


これから時間はかかるでしょうが、
アトピー性皮膚炎の治癒の道が開かれることを
願っています。

2015年4月15日水曜日

ガンに地域差があるというニュース

長井です。


先日、国立がんセンターが、
都道府県別にがんの罹患率などのデータを発表しました。
「がん」は生活環境で発生可能性が変わることを表した
参考になるデータだと思います。


特に、東北・北陸で「胃がん」の罹患率が高いというのは、
塩分摂取量が多いことが原因ではないかと言われています。
もちろん、これらは食生活の改善が鍵になります。


一方、「肺がん」は、
北海道・西日本で比較的罹患率が高くなっています。
喫煙率との相関関係ははっきりしていないそうで、
それ以外の要因、住宅生活環境が影響しているかも知れません。



あくまで個人的な推測で、乱暴な意見ではありますが、
寒いエリアでは気密性を高め、
密閉された空間で過ごすことが多いこと、
西日本で多いのは、
PM2.5を含む大気の影響等があるのかもしれません。



対策として住宅環境、特に換気を含む空気質の改善が、
「肺がん」の罹患率を下げることに役立つのかもしれません。


もちろん、関係性を導くにはもっと詳細にわたる検証が必要です。



このようなデータが、生活環境改善の参考になるとともに、
新しい「健康提案」につながることにもなりますので、
研究が進むことが期待されます。


本データは、国立がんセンターHPより参照できます。
http://www.ncc.go.jp/jp/information/press_release_20150326.html

2015年4月10日金曜日

住宅はパッシブの概念を主流にすべき

長井です。




最近のこと。
手紙を書く機会があったのですが、
当り前の漢字が思い出せずに四苦八苦しました。

考えてみると、
スマートフォンやPCの便利さに慣れきってしまい、
文字を書くことが少なくなりました。


「使わないと退化する」

これはあらゆる分野で共通します。


住宅も同じです。

便利に、快適になり、性能は向上しています。

今の高性能住宅は、冬でもシャツ一枚で快適に過ごせますし、

省エネルギー技術も日々向上しています。




便利さや快適さの追求は必然のものとして、

人は誰しもそれを望み、さらに先を追い続けます。

これが無ければ社会の進歩がありません。

住宅も、必要なこととして、

性能の向上がもたらされ続けます。




それらを追い続ける一方、忘れたくないのは、

生き物としての生き方、自然や四季との共生です。

現状を受け入れながら、それに対応する工夫が大事です。





住宅には「パッシブ」の考え方が必要です。

「パッシブ」は受け身という意味があります。

住宅に置き換えれば、

建物の性能を上げ、

できるだけ設備に依存しない住まいを志向するとともに、

今ある環境を受け入れるという意味にも

捉えたいと思います。





日本の気候風土を活かし、文化を尊重し、

「日本人」として、

快適に感じられる住まいをつくりあげよう

という活動をしていきたいと思います。