2016年3月14日月曜日

“健康”が盛り上がっています

"健康住宅"であることを特長にあげる企業が、本当に多くなったと感じます。
健康を害するものをつくらないことは、原則であり当たり前のことです。それ
を超えて"健康"が改めて大きなテーマとして業界で認識されるようになった、
ということだと思います。特に、ハウスメーカーでは広告宣伝において健康テ
ーマをうまく取り入れていますね。

さかのぼって1990年代、シックハウスが話題になっていたころ、化学物質の問
題を中心に住宅において“健康”が注目されるようになるとともに、自然素材
が使われるようになりました。今では、自然素材は広く浸透し、ある意味どこ
でも使われる(中身は別ですが)という状況になりました。さらに今、断熱性能
の向上と健康リスクの低減、というテーマが業界で盛り上がりを見せており、
最近、健康住宅=高性能住宅といった図式をよく見かけるようになりました。

私たちは、どうしても個々の技術や素材に焦点を当ててしまいたくなります。
断熱性能を高めること、自然素材を使うことはもちろん必要ですが、健康に貢
献する手段の一つであることを認識しなければなりません。

研究会では「健康」そのものをその概念から広く調査し、住宅に必要な項目を
ピックアップしたところ、実に700以上にも及びました。それらは①温熱環境、
②(自然)素材、③抗酸化環境、④健康快適住宅設計、の4要素を中心に体系
化することができ、住まいづくりに直接反映することが可能になりました。こ
の取組みを進めることで、改めて健康が一義的でなく複雑な概念であることを
認識し、住宅で健康を実現するには幅広い知識を必要とすることがわかりまし
た。

今後、住宅から暮らし方へ。研究会では、健康をより深く分析し、本物の健康
住宅を通じた家族の幸福の城の実現に向けて取組みを進めていきます。

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