2015年9月15日火曜日

疲労は酸化によるものかもしれません

暑さも和らぎ、秋の気配がもちらほらと感じられるようになりました。

酷暑による夏の疲れを引きずらないことが望まれますが、あるデータによると、
成人の約4割の方が普段から疲労気味で疲れが抜けないと感じているとのこと
です。

ほとんど2人に1人が疲労感を感じているのは問題ですが、その一つの原因と
して、活性酸素による身体の酸化促進が、疲労感を増幅させているという可能
性が指摘されています。

酸化とは、たとえば金属であれば錆びるという現象のことですが、身体にも同
じことが言えます。身体が錆びていけば、それは老化の促進や将来の病気につ
ながります。この紙面において、活性酸素と酸化・疲労のメカニズムについて
詳しく記載することはできませんが、活性酸素が体内で多くなることは、様々
な弊害を起こし、健康に悪影響を及ぼします。

日中の活動による直接的な肉体的・精神的疲労、それに環境要因が重なること
で、身体の活性酸素が過剰になり酸化が促進され疲労感はさらに蓄積されます。
そのため、帰宅して寛ぐ家の中で疲労を回復させなければ、疲れは翌日に残り
ます。しかし、その住まいが疲労回復させるに適していないという事、すなわ
ち活性酸素が過剰で酸化が抑制できない環境であることが、慢性疲労を感じる
方の多い要因ではないかと考えられます。パソコンなどの電化製品に囲まれ、
工業製品で覆われた環境は、活性酸素が過剰になりやすいと言われています。

例えるならば、これからつくる住まいは充電できる(エネルギーを蓄えられる)
環境であるべきです。日中ある程度放電(酸化)してしまうのはやむを得ません
が、夜、家にいるときに充電(還元)できるような環境でリラックスして過ごし
たいものです。自然素材を優先的に使う事も効果的ですが、その他、いやし健
康増進住宅研究会の「いやしろの住まい」で取り組んでいる酸化を抑制するた
めの技術を取り入れることも効果的です。そして日常生活の改善策としては、
少なくとも寝室には電化製品を必要以上に置かないようにするなど、リラック
スし疲労回復ができる環境づくりが求められています。

0 件のコメント:

コメントを投稿