2014年6月28日土曜日

伝統と住宅

長井です。




先日、工務店さんを対象に、
商品力を高めるための勉強会を開催し、
法政大学の川久保先生をお招きしました。


最初に、
世界の伝統的な住宅についての紹介がありまして、
亜熱帯、乾燥帯、温帯、亜寒帯、そして日本の
各伝統住宅の紹介がありました。


例えば、亜寒帯の雪洞住宅では、
熱を逃がさないために入り口を狭め、
低温である必要がある貯蔵庫を経て
居住空間を設ける工夫がされていたり、

砂漠地域の住宅では、土で壁を厚くし、
熱気と日射をさえぎるとともに、採風塔で
涼しい風を取り込む工夫がされていたりと、

厳しい気候でも、
地域の素材を用い工夫を重ね、
少しでも快適性をもたらすという、
知恵には感服してしまいます。

日本の伝統住宅にも、四季の自然を取り込む
「連続と遮蔽」の工夫がありました。

今は、とにかく遮蔽し性能を上げてという点が重視されがちですが、
せっかくの古来の知恵を活かしたいと強く感じますね。


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